2004年9月5日(日)

アテネ五輪を終えた谷川選手からのご挨拶

 八王子東高校13期の谷川聡選手よりメッセージを受け取りましたので以下にご紹介します。



 

 応援いただいた八王子東高校卒業生ならびに在校生に感謝したいと思います。

 私自身、シドニーオリンピックで一区切りをつけるつもりでしたが、古代オリンピック発祥の地、スポーツの発祥の地・アテネで行われるオリンピックに惹かれ競技を続けることができました。

 30歳を越え、肉体的よりも精神的にいかにモチベーションを保つことが大変でしたが、同じことをしていながら、自分の打ち込んできたモノを新たな視点からみることで、大学時代に本格的にやり始めていたころと同じことをやっていながら、全く異なったことに挑戦している自分がいました。結果が全て、メダルを獲らなくては・・・・などと対外的には話している選手が多くいますが(本人が本気かはわかりませんが)、私の場合、自己探求の手段が陸上競技であったということであり、その最高の舞台であるオリンピックに出場できたことは大変幸せでした。

 競技の結果としては、日本記録と2次予選落ちという、喜び半分悔しさ半分でしたが、少し時間がたってみて、これまで競技で費やした時間でははかりきれないものを得たように思います。

 競技は、脚の状態も悪くないので、今月のスーパー陸上、全日本実業団と試合に出場予定です。 今後に関しては、来年の博士課程卒業を最低の目標にして、競技をどうするか時間をかけながら考えていきたいと思います。

応援有難うございました。

たにがわ さとる

*この文章は2004年9月3日に谷川選手から届いたものです