2001年8月9日(木)

惜しい!!谷川選手あと一歩及ばず予選通過ならず

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TBSテレビ放送画面よりTBSテレビ放送画面より

 カナダのエドモントンで開催中の「世界陸上2001カナダ」。第5日目の8月7日(日本時間8日)に行なわれた男子110メートル障害予選に、谷川聡選手(陸上競技部OB,13期生,185cm81kg29歳,日本記録13秒55保持者)が出場。会場のコモンウェルススタジアムにゼッケン659を着けて元気な姿を見せてくれた。今期の谷川選手は故障もあり、決して好調ではない様子。左右太もも裏側のテーピングもそれを物語る。

 予選は41名が参加し、準決勝には24名(6組の予選で上位各3名と4位以下タイム上位6名)が進出できる。 出走前にTV実況アナと解説者は谷川選手を「高校時代はさほど良いタイムが出なかったが、大学院時代に世界レベルに成長した遅咲きの選手」「非常に計画性のあるトレーニングをしており、しっかりした経験を持っている」と紹介。

 谷川選手は予選第3組第6レーン。日本時間午前9時12分頃、1回目のスタートで第7レーンの選手がフライング。更に第5レーンの選手が2回目と3回目のスタートでのフライングで失格したため、谷川選手の左側は無人に。TV解説の宮川氏は「ハードル種目では隣が空くというのは走りにくいものなんですよ」と不吉な予告。日本時間午前9時20分頃、4回目のスタートでようやくレース開始。谷川選手は10個のハードルを奇麗にクリアし13秒85でゴール。しかし順位は5着。タイムでの準決勝進出の望みが残ったが、最終的に僅差で敗退。

 よりによって両脇の選手がフライングする中、4回目のスタートまで集中力を保つのは如何にベテランの谷川選手でも簡単ではなかっただろう。しかし立派な走りだったと思う。世界の大舞台で活躍する選手が同窓生であることはやはり親近感があって嬉しいものである。引き続き声援を送ろう。

*ちなみにもう一人の日本代表で予選第1組第6レーンで出走した内藤真人選手(大学3年,自己ベスト13秒65)は、同組4位ながらも13秒80のタイムが最終的に有効となって準決勝進出となりました。