2000年8月26日(土)

◆…谷川聡選手の「五輪壮行会」開かれる…◆

〜〜現役、OB 60人が激励〜〜

陸上競技部OB会員 鵜塚 健(10期生)

「今世紀最後の五輪で納得いく走りを!」

 シドニー五輪に男子陸上110mハードルで出場が決まっている13期生OBの谷川聡選手(28)=ミズノ所属=の「五輪壮行会」が8月26日(土)夜、八王子市明神町の八王子労政会館で開かれた(主催:八王子東高陸上競技部OB会、呉羽正人会長=4期生)。現役陸上部員の東高生、OBら計60人が参加。谷川選手の五輪出場を盛大に祝福し、大舞台での活躍を祈った。

 壮行会には、当時、陸上部顧問だった綿田直樹先生=現・調布北高教員=や、同窓会長の堀口昌哉さん=1期生=も激励にかけつけた。ビール(*高校生はジュース!念のため)で乾杯し、会が始まると、谷川選手のそばには部員、OBがひっきりなしに訪れ、人垣が。あちこちで谷川選手と一緒に記念撮影する光景もみられた。

 谷川選手は昨夏(1999年)、日本記録を更新(13秒55)し、世界陸上選手権にも出場。スピードと技術の両方が要求される日本人がもっとも苦手とされる種目で、見事代表の座をつかんだ。

 会の最後に谷川選手は「僕は小さいころからいつも打ち込めるものを探し続けてきた。高校時代は全国大会にも進めず、部をやめかけたこともあったが、ここまで来れた。五輪で精一杯頑張ってくるので、応援よろしくお願いします。また、皆さんも人生のいろんな場面で同じように頑張ってください」などと語った。


【メモ】谷川聡(たにがわ・さとる)
◆東京都町田市出身。町田第一中から八王子東高校へ。一浪し、中央大に進学した後、急成長をとげた。米国留学、筑波大大学院を経てミズノへ。陸上短距離の世界では異例の「遅咲き」スプリンター。八王子東高時代は、16秒3がベストの全くの無名選手。中央大入学後に頭角を現し、4年で13秒8まで自己記録を伸ばした。185cm、80kg。元マラソンランナーの谷川真理さんはいとこ。