■全国高等学校総合文化祭体験記【報告】
○●○●八王子東高等学校PTA広報委員 安達和之
「全国」の舞台に立つ八王子東高等学校演劇部
「学割だからいいのよ」創作脚本賞を受賞

  今回、全国高等学校総合文化祭演劇部門に出場した八王子東高等学校演劇部を、PTAの一員として取材する機会に恵まれました。ご報告いたします。

■全国大会に出場したのは、全国から11校
  関東ブロック代表の八王子東高等学校演劇部は、会場である京都府の八幡市文化センターにおいて、大会3日間のうち、初日の平成18年8月3日(木)に上演し、最終日の8月5日(土)の閉会式で「優良賞」と「創作脚本賞」を受賞いたしました。

■「学割だからいいのよ」は、演劇部生徒による創作脚本
  作品「学割だからいいのよ」の初演は平成17年の第30回しらかし祭、本校5階ホールでした。その後、都内を6地区に分けたうちの「多摩北地区大会」に出場し最優秀賞受賞。そして、各地区大会代表による「東京都中央大会」、東京都から2校が出場した「関東大会」と進み、ついに関東ブロック代表として全国大会出場となったのでした。

■「関東大会」は今年の1月、「全国大会」は8月
  すなわち、「決定」から「上演」の間には、3年生(28期生)は卒業し、4月に新1年生(31期生)が加わっております。本校演劇部では、1年生もさっそく全国の舞台に立ちました。(この決断に敬意!)

■「お前たちは、まだまだ、無限の可能性を秘めているんだよ」
  作品は「様々な進路の不安を抱えて生きる子どもたちの現在を題材とした、オムニバス風の劇」(大会の生徒講評委員会評)で、9人のキャストと巨大な鉛筆、赤いランドセル、パン、オセロゲームが登場しました。学校のチャイムで始まり、テストの話があり、作文があり、給食があり、HRがあり、恋人の話があり、掃除があり、学校生活の一日が描かれる中で、高校生の持つ現実(大人社会・学校を含む)との葛藤や不安定な心の様子が、八王子東高等学校らしい知的で奥深な台詞にも現れ、なかなか考えさせられる、そして楽しい劇でした。

■「ああオセロー、どうしてあなたはオセロなの?」「愛しいデスモーナ、それは、白と黒に作られたからだよ。」・・・・・・(ん?)
  暑い京都で、宿舎と会場との往復など苦労も多かったようですが、演劇部生徒たちは全国の舞台に緊張しつつも楽しんでいるようでした。OBのほか多方面からの応援も励みになったようです。最後まで妥協をせず、練習を重ね、最高のパフォーマンスに仕上げ、全国の舞台で自分たちの表現したいことを見事に演じた演劇部生徒の姿を見て、充実したすばらしい高校生活を送っているなと感動しました。

■「だったら卒業しません!」
  演劇部の活動取材を通じて、何事にも真剣に全力で取り組む八王子東高等学校の「生徒力」を感じました。取材に当たり、皆さまのご協力に感謝いたします。益々の活躍を期待します!

■全国高等学校総合文化祭体験記【寄稿T】
○●○●演劇部顧問 貝谷 康治
八王子東高等学校演劇部、がんばれ!

  このたび、第30回全国高等学校総合文化祭演劇部門発表会に参加するに当たり、PTAをはじめ多くの方に応援していただいたことに厚く御礼申し上げます。

  本大会は、第52回全国高等学校演劇大会に位置付けられています。この伝統ある舞台に立つことができ、生徒以上に緊張し感激しました(全国大会は「演劇の甲子園」といわれています)。私たち演劇部は、2006年8月3日に京都府八幡市の八幡市民大ホールで公演しました。観客席はほとんど満員で、その中には本校演劇部卒業生や保護者の姿も数多く見られました。暑い中、京都まで応援に来てくださり本当にありがとうございました。多くの方の応援を受け、ここまでやって来た成果を思う存分発揮できる立派な舞台とホールでした。おおいにやりがいを感じて演技をしていたと思います。

  さて、私は演劇のことは何も分からないのですが、主顧問になって2年目です。演劇について素人の私には、生徒の演技指導ができませんでした。生徒同士が考え合い、また、卒業生のクラブコーチの助言を得て、自分たちで劇を作り上げる、八王子東高等学校演劇部の伝統があって、顧問としては大いに助かりました。生徒が主体となって活動している部活なので、自分たちのやりたい演劇がのびのびできています。

  全国大会に至るには、地区大会、都大会、関東大会と3つの大会を勝ち昇らなければなりません。創部31年目にして初めての全国大会となりました。現在、演劇部員は3年生(29期)6名、2年生(30期)1名、1年生(31期)7名の総勢14名ですが、この全国大会出場を勝ち得たときのメンバーは8名でした。全国大会に出場した他の10校の演劇部に比べても、少ない人数でよく頑張ってきたと思います。

  演劇は、体力、身体表現力、創造力、コミュニケーション能力、記憶力など総合力が問われる部活動で、高校生にとって人間育成の場として最高の活動分野です。また、自ら創作した脚本、キャスト、照明、音響、舞台装置などすべてが融合すると、観客に感動を与えることもできます。この全国大会に参加するまでの貴重な体験は、これからの人生でもきっとプラスに働くことでしょう。

  さて、今年度の地区大会は2006年10月7日(土)武蔵村山市民会館で行われます。地区大会を勝ち昇り、来年の夏に再び全国大会(島根大会)に出場できればと思います。結果を出すことがすべてではなく、充実した高校生活を送った結果、全国大会で最優秀賞を受賞できれば、なお最高です。今回の本校演劇部作品「学割だからいいのよ」のように高校演劇というジャンルを超えた、新しい劇を作り上げてください。国立劇場で優秀校アンコール公演をする夢がかなうように、「八王子東高等学校演劇部、がんばれ!」

■全国高等学校総合文化祭体験記【寄稿U】
○●○●演劇部三年 鯵坂万智子
全国大会を終えて

  私達八王子東高等学校演劇部は8月3日から5日にかけて行われた、全国高等学校総合文化祭演劇部門演劇大会京都会場に出場し、優良賞と創作脚本賞を頂きました。私達が予想していなかった受賞にとても驚いております。

  「学割だからいいのよ」は一年間かけて作ってきた芝居です。毎公演脚本を書き直していますが、芯であるテーマや伝えたいことははじめから変わっていません。昨年7月から主にこの芝居を作ってきた29期、30期生はこのテーマを感覚的に理解し、相互に共有していました。それをたった2か月ほどしか関わっていない31期生に伝えるということは、私達にとってとても難しく、不安の多いことでした。しかしそれは杞憂に終わり、彼女達はしっかりと29・30期生の言いたいことを捕まえてくれました。

  京都では連日の猛暑の中、約2時間の練習のために何十分も歩いて練習会場へ行きました。引率して下さった貝谷先生と六谷先生は、私達の体調を気遣って氷と冷たい飲み物を下さいました。私達は小さな袋に氷を分け、途中体を冷やしながら練習しました。これらのおかげで、私達は緊張感を途切れさせずに練習することができました。中ノ森先生も激励に来て下さり、私達の力となりました。また、OGの先輩方も本番前から一緒に京都に来て練習を見て下さり、本番直前には電話で暖かなメッセージを下さいました。直接全員と話すことは出来ませんでしたが、それでも私達の心を落ち着かせ、精一杯の演技を見せることが出来ました。とても感謝しております。

  部員全員、全国大会の雰囲気を感じるのは初めての体験でした。小区画の大会とは比べ物にならないほどの規模の大きさをひしひしと感じました。今までの大会ではなかった出場校交流会では、学校独自のパフォーマンスや地域の伝統芸能を見ることができ、とても興味深い時間を過ごしました。そして各校の本番を客席で見、それぞれに思うところがあったようです。残念ながら部員全員が全ての舞台を見られなかったのですが、数校見ただけでもその練習量が窺えました。

  本番を終えて、多くの方々から感想を頂きました。会場に設置された模造紙にはたくさんの感想が書かれていましたし、アンケートもたくさん頂きました。もちろん賛否両論ありましたが、それを読んで私達が伝えたかったことが伝わっていると実感し、とても嬉しく思いました。

  この一年間の芝居作りを通して学んだこと、そして全国大会の舞台で学んだことをしっかり取り入れ、今は次の芝居作りに取り組んでおります。私達は私達なりの表現方法を模索しつつ、一生懸命頑張って参ります。これからも変わらぬご理解、ご協力の程よろしくお願い致します。

  最後になりましたが、今まで私達を支えて下さった顧問の先生方を始め、多くの関係者の方々に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

■全国高等学校総合文化祭体験記【寄稿V】
○●○●演劇部員のひとこと
]=2Y(わーい、わーい)

  • 先日、私達演劇部の部員は、全国総合文化祭演劇部門に参加するため、京都に行って来ました。結果はともかく、大きなトラブルや事故・病気も無く部員全員がこの大舞台を終えて戻ることでき、とりあえず安心しています。協力して頂いた先生方、経営企画室の皆さん、保護者の方々、本当に有難う御座いました。

  • 『学割だからいいのよ』は、この八王子東高等学校での学校生活の中で生まれました。高校三年生の夏に全国大会出場という貴重な体験をさせて頂き、とても良い思い出を作ることが出来ました。皆様に心から感謝いたします。

  • 地区大会、都大会、関東大会、全国大会。舞台は広くなっていったけど、たいして何も変わらなかった。舞台は違うけど、幕が上がるとお客さんは居て、舞台の上で私達は私達の芝居をする。幕が下りて全国大会が終わり、引退をしてもたいして何も変わらなかった。あったのは芝居が好きという、始めた頃と同じ相変わらずな気持ちだけ。やっぱり私は芝居が好きなんだと感じた。

  • 先日、約一年続いた『学割だからいいのよ』もようやく終わりを迎えました。たった三年しかない高校生活の中で貴重な体験ができたと思います。ありがとうございました。

  • 京都での全国大会は三年生の夏の大きな思い出となりました。連日の猛暑で体調管理はいつも以上に気を付けなければならない中でしたが、私たちが一年間関わってきた『学割だからいいのよ』のフィナーレにふさわしい大会にすることができたと思っています。応援してくれた皆さん、ありがとうございました。

  • 初めて「学割だからいいのよ」に携わったのは去年の文化祭公演でした。あの時は一年生だったのに全国が終わってみると二年生になっているということにビックリします。今回の全国大会で私自身は、本格的な照明機材を見ることができ、触れることができたので、良い経験をさせて頂いたと思います。

  • 高校に入ってから始めた演劇で、このように予想外な結果が出るとは思ってもみませんでした。その間、書き表せない程たくさんのことが起こりましたが、全力でひとつのものに向かった日々は私にとって忘れることのできない経験となっています。高校生活ももう折り返し地点ですが、本校の長所である「勉強と部活は学校生活の両輪」という考えを忘れずに、後悔のない高校生活を送りたいと思います。

  • 全国大会は私たち一年生にとって二度目の舞台にしての大舞台でした。そして、三年生と舞台にたてる最後のチャンスでもありました。本番までの練習期間は1ヶ月近くあったのに、実際に練習していると、本当に短く感じました。なかなか上達しない自分が嫌になることもありましたが、色々な人に支えられて何とか最後まで頑張り抜くことができました。私たちを支えてくれたすべての方々に感謝します。本当にありがとうございました。

  • 全国大会は私にとって2回目の公演でした。当たり前なのですが、学校でやった時と比べようがないほど、お客さんがとても多く居ました。公演をする前は私は少し緊張しました。台詞を間違えたらどうしようという不安があったのですが、いったん舞台に出てしまうと、そんなものは吹き飛んで楽しさに変わりました。今回の大会は私にとってとても良い経験になりました。

  • 私の人生2回目の舞台が全国大会でした。初舞台の時と比べ、観客の数は約100倍。本番前はその多さが想像できず、ドキドキしていましたが、いざ立ってみると観客1人1人の顔が小さすぎて何が何だか分かりませんでした。お陰で思っていたより緊張せず、楽しんでやることができました。夏の京都は東京なんか比べ物にならないくらい暑くて、のべ5人が鼻血を出していました。クーラーの有り難みが分かった4泊5日でした。

  • 高校に入って演劇部に入って2回目の舞台が全国の舞台でした。どんどん本番の日が近づき、ついに前日の夜となった時、私は何を考えていたかよく覚えていません。結局寝ちゃったんだと思います。でも本番の時の方がもっと分かりません。きっと始まる前は、すっごく緊張していたんだと思います。始まってからは大丈夫でした。舞台に立った時、気持ちが良かったのをよく覚えています。本番が終わり、ホテルに帰ったときは多分疲れていました。寝たのは11時25分頃でした。長かったようであっという間な一生に一度しかない体験をした物語のような楽しい冒険でした。

  • 全国大会に行って、自分は本当に幸運であったと思いました。全国大会へ行くことができたことはもちろん、この演劇部と、「学割だからいいのよ」という劇に出会うことができて本当に幸せです。ありがとうございました。

  • 今回参加させて頂いた全国大会は、私達一年にとっては些か大きすぎる二度目の舞台となりました。いきなりの全国大会ということで最初は不安もありましたが、いざ稽古が始まってみるとその不安も消え、とても楽しく練習することができました。京都では、舞台に立ったことは勿論、全国の演劇部の上演を観たことも素晴らしい経験になったと感じています。今はただ、私達を支えてくれた全ての方々への感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

  • 2度目の舞台は全国大会!!すごいなあ〜と思ってたら、もう本番…緊張したけど楽しかった。いい経験が出来て本当に良かった!