2003年7月22日(火)

谷川選手、第87回日本陸上競技選手権を制す

 横浜国際総合競技場を初めて会場にして開かれた第87回日本陸上競技選手権。その初日の6月6日に谷川選手は男子110mハードル決勝(8選手出場)で第5レーンを走り、13秒82で優勝した。14秒足らずの短い時間の中で抜きつ抜かれつのレース展開となり、最後は0.02秒の差でゴールラインを先頭で走り抜けた。優勝インタビューで谷川選手は「最後まで諦めないで走ろうと思っていた。みんながいろいろなミスをした中で、一番ミスの少なかった僕が優勝したということ。(「ベテランの存在感を示しましたね」の問い掛けに)いつの間にか歳をとったが、まだまだ負けちゃいけないなと思っている」と語った。谷川選手はこの種目で日本選手権2年連続4回目の優勝。

 なおこの大会は8月に開かれる第9回世界陸上選手権パリ大会の代表選考も兼ねていた。谷川選手はここで優勝はしたものの、惜しくも世界選手権参加標準タイムをクリア出来なかった。そのため日本陸上競技連盟が6月9日までに発表した代表選手に谷川選手の名はない。しかし代表には7月26日の南部忠平記念大会(札幌)のあとにも数名が追加されるとのこと。男子110mハードルの代表はまだ空席であり、日本選手権を制した谷川選手が代表となる可能性は残されている。条件は代表選考期間内(8月13日まで)に世界選手権参加B標準タイムの13秒62に届くこと。自己最高13秒55(当時日本記録)を持つ谷川選手には是非突破してもらいたいものだ。

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レースに臨む谷川選手0.02秒差でゴール!

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ライバルを振り切る!優勝インタビュー

※写真はNHKテレビ放送画面より


[追補] 2003年7月28日(月)

 日本陸連は7月26日、世界陸上選手権パリ大会への代表選手を追加発表。7月20日の愛知県選手権大会で男子110mハードルの日本新記録13秒47を出した内藤真人選手が追加された。なお同選手は7月26日の南部忠平記念大会での同種目も制した。