陸上競技部OB谷川聡氏(13期生)、
「1999世界陸上スペイン大会」出場!!

 八王子東高校陸上競技部OB会員である13期生の谷川聡(たにがわさとる)氏が、来る1999年8月21日(土)〜29日(日)にスペインのセビリアで開かれる「1999世界陸上スペイン大会」に出場します。

 同窓会ホームページには、陸上競技部OB会会長の呉羽正人氏(4期生)からこの吉報をお知らせ頂きました。

 同窓会では同窓会員のスポーツ界での活躍を祝し、ホームページ上での「陸上競技部OB谷川聡選手応援企画」を急遽検討することに役員会で決定致しました(会則第3条第2項で禁じている「政治的・宗教的・商業的」行為には該当しないとの判断による)。 ホームページ上ではもちろんのこと同窓会始まって以来の出来事ですので、どういうことができるかはまだ白紙状態です。

 なお早速ですが、谷川選手への激励や声援のメールを当ホームページ宛てにお送り下さい。 まだ確実なことは言えませんが、谷川選手に届けることやこのページで一部を公開することを検討中です。 なおメールには会員IDとお名前を必ずお書き下さい(また在校生の方は、何期生で現在何年何組かをお書き下さい)。

 また、谷川選手に関する情報は呉羽会長から入り次第逐一公開していく予定です。以下にリンクをまとめましたのでご覧下さい。

 
谷川選手情報

<第一報>

 ではまず第一報として次のように、陸上競技部OB会の呉羽正人会長から谷川聡選手をご紹介頂きました。

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同窓会の皆さん、陸上競技部OB会の呉羽正人と申します。
13期生の谷川聡君がこの度110メートルハードル(110mH)の代表選
手として選ばれ、「1999世界陸上スペイン大会」に出場することを
皆さんにお知らせしたいと思います。
彼は高校卒業後、中央大学、筑波大大学院へと進み、アメリカ留学
を経てこの春よりミズノに勤務しています。
高校時代は全国的には全く無名で、大学にも一般入試で入り、記録
が伸びたのは大学3年くらいからという、努力家です。昨年からは
非常に高レベルの成績を残し、今年中には日本記録を更新しそうな
勢いの活躍をしています(あと0.03秒)。ところで残念ながら110mH
は、日本のレベルは世界と最も離れていると言ってもいい種目です。
世界陸上は12秒台で争われると予想されますが、谷川君の記録は13
秒61(1999年)と、世界記録(英国のC・ジャクソン選手の12秒91)とは
1秒近く離れています。ただし、伸び盛りの彼のこと、一気に13秒
台前半まで記録短縮する可能性がないとは言えません。

7月中旬、彼はスペインのパルマでユニバーシアードにも出場しまし
た。我々陸上競技部OB会としては7月20日に総会を開催し、そこでOB
会員に谷川君の出場を知らせました。本人は帰国前だったので出席
できませんでしたが、激励会を兼ねて大いに盛り上がりました。

先日私は谷川君に会って話をしましたが、彼は非常にしっかりとし
た考えの持ち主で、世界陸上についても(その時は出場内定、の段
階でしたが)物見遊山的な考えは微塵もなく、自分のレースに課題
を持って臨む意気を感じました。もちろん世界陸上出場というのは
大変なことですが、これで達成ではなく、更に次の目標に向けて頑
張ってくれると思います。

今年の世界陸上も、TV媒体が主になっていろいろと露出する機会
も多いことでしょう。同窓会員の皆さんには、今回は是非「八王子
東高の卒業生が出場しているんだ」という目でも見てほしいと思い
ます。私自身も、年代を越えて同じ桜の木の下を走った仲間として、
誇りに思います。

(1999.7.30)
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<谷川選手抱負を語る>

 谷川選手のスペイン出発前の様子を、陸上競技部OB会の呉羽正人会長(4期生)が三者対談形式にまとめて下さいました。対談は谷川選手と呉羽会長、特派員としてスペインに行く松本里砂さん(11期生)で行われました。次のリンクをたどりご覧下さい。

 <谷川選手、スペイン出発前に抱負を語る>

 なお対談の中で谷川選手が「今年中には日本記録を出します」ときっぱりと語っていらっしゃいましたが、呉羽会長によると対談(8月9日)直後の8月15日に行なわれた富山カップ大会で谷川選手は13秒55の日本記録を樹立されたそうです。 新聞でも「谷川、110メートル障害日本新」と報じられていました。 おめでとうございます。 スペインでのご活躍を同窓会も祈っています。

 また、谷川選手の顔写真もいただきました。TVに写るかもしれませんので、是非覚えておいてください。

谷川選手
谷川選手

<速報 谷川選手、見事1次予選突破!!>(速報 / 同窓会役員会)

 日本時間8月24日午前2時30分頃、 110mHの1次予選第4組で走った谷川選手は 13秒65で同組4位の好成績をあげて2次予選進出を決めました。 1次予選は6組が走りましたが、2次予選進出は32名です。
そしてその進出条件は、

となっていました。

 この種目に参加しているもう1名の日本人選手は第2組で走ったのですが、 惜しくも1次予選通過はなりませんでした。 世界のレベルの高さを感じさせられたあとに 谷川選手が走った第4組は4位と5位の差がきわどく、 直後の情報が混乱しました。 そして写真判定の結果を待つという展開で見るものをドキドキさせましたが、 結果として谷川選手の4位が告げられました。 大会の序盤戦では特にマスコミに注目されていた他の種目の日本人選手が期待され たところまで行けずに敗退する中で、この谷川選手の活躍は明るい話題となったよ うです。 テレビの生放送では谷川選手が競技前にウォームアップをしている段階で、 「日本人選手の中では一番リラックスした明るい表情を見せている」 というような紹介をリポーターがしていました。 テレビではその他に、「一浪して中央大学に入った谷川選手は、 高校時代の目立った実績がなかったために 当初は陸上部への入部が認められなかった」 などというようなエピソードも紹介されました (残念ながら高校名は紹介されなかったと思います)。

 何はともあれ、谷川選手1次予選突破おめでとうございます!!!!

お詫びと訂正:
初期の速報内容に 「これは今大会の日本人選手の中では全種目を通じて初の初戦突破ということになりました。」 と書きましたが、これは誤りでしたので削除しました。


<速報 2次予選結果>(速報 / 同窓会役員会)

 テレビのニュースによると、「谷川選手は2次予選は6位で落選」とのことです。 記録は1次予選を上回る13秒58でした。 また同じくニュースによると、 「この種目で2次予選に進出したのは日本人では初めて」だったそうです。 惜しくも2次予選で敗退となってしまいましたが、 谷川選手の健闘はすがすがしいものを感じさせてくれました。 無事の帰国を待っています。


<世界陸上観戦記>

 特派員の松本里砂さん(11期生)が現地での様子を観戦記としてまとめて下さいました。次のリンクをたどりご覧下さい。

 <世界陸上観戦記>